こんにちは。
いつも来て下さり有難うございます。
前回愛鳥が立て続けに亡くなり、折角良くなってきた体調が後退し始めた事を書いた私ですが・・・。
丁度そのすぐ後に、今年最後の定期通院でかかりつけの内科へ行ってきました。
こちらの病院は個人病院で、医師1人に対して看護士が5〜6人いる小さな病院です。
車で約20〜30分かかり、待ち時間も少しタイミングを逃すと2時間待ちは当たり前の混雑ぶりです。
決して近くに内科が無いわけではありません。
が、こちらの先生は私がずっと原因不明・不定愁訴で悩んでいた症状を、「自律神経失調症」とやっと正しく診断して下さり、治療を始めて下さった、私には恩人のような先生でもあります。
診察科目も内科・小児科・皮膚科・アレルギー全般・リハビリテーションと、お一人で幅広く症状全体を診てくれます。
なので、この先生に出会うまでずっと、不定愁訴は内科・喘息は呼吸器科・蕁麻疹は皮膚科・鼻炎は耳鼻科・結膜炎は眼科・肩こり(からくる片頭痛も)は整形〜といったように、あちこち複数の病院に通っていた私は、こちらの内科で全てを診て貰う事が出来るようになり、病院の整理も出来たので、今更他の病院に変える事は出来ません(*^_^*)。
何よりもこれだけの幅広い病状を診てれる事に加えて、忙しい中でもどんな些細な話でも聞いてくれるので安心して受診する事が出来ます。
口コミが口コミを呼び、個人病院で2〜3時間待ちと言うのもうなずけます。
・・・そうして今年最後の診察日だった先日は、愛鳥が亡くなってまだ1週間程度しか過ぎていない時。
生活は不規則に・寝てばかり・何もする気力が無い・体が怠いなど、あまり良い症状とは言えない時の受診でした。
そんな私は2時間待ちという混雑の中、ようやく呼ばれて先生の待つ診察室へ・・・。
私が椅子に座ると同時に先生が、「今回は体調はどうですか?」と聞いてきて下さった時、思わず「かなり悪いです。」と言ってしまったのでした(ーー゛)。
そんな私の様子がいつもと違うと察して下さったのか、先生は「どうしたの?何か大変な事でもあった?言ってごらん。」と聞いてきて下さったのです。
思わず堪えていた私は、前回の日記で書いた事ー鳥が相次いで亡くなってしまった事や、つい1週間ほど前に4羽目を亡くしてしまい、何もする気になれなくなり生活のリズムが乱れている事ーを全て話してしまっていたのでした。
てっきり忙しくまだ沢山の患者さんが待っている中での診察。
どちらかと言うと心療内科での相談内容に近いお話。
「1年半も介護していたら人でも疲れてしまうよ。」「疲れが出たんだね。」「ゆっくり休んで疲れを取れたらまた元の生活に戻していくといいよ。」
・・・そんな言葉が返ってくると思っていました。
けれど先生は一言「そうだったの・・・。それは辛かったね。」と言って下さったのです。
- 「自分も病気で大変な中、鳥さんの為に頑張ったんだもんね。」
- 「そんなに直ぐには気持ちを切り替える事は出来ないよ。」
- 「鳥さんは寿命とは言え、うず惚れさんに介護して貰えて、人生・・・って言ったら変だけれど、最後まで命を全うする事が出来たんだから幸せだったと思うよ。」
- 「そこまで世話して貰えて寿命を全うできたなら、鳥さんも凄い嬉しい事じゃない!?」
・・・と思いもよらない、亡くなった鳥の事を第一に話して下さったんです。
そうしてその後で、
- 「うず惚れさには辛い事だったから、これまで頑張っていた糸が切れてしまったんだね。」
- 「今まで鳥さんの為に頑張らなくちゃと思っていた対象(目的)が無くなってしまって、どうして良いか分からなくなってしまったんだよ。」
- 「それは仕方のない事だけれど、うず惚れさんが今度は体調を悪化させてしまったら鳥さんも悲しがるよ。」
- 「これまでは”鳥さんの為に頑張らなくちゃ”と思っていた気持ちを、今度は”自分の為に頑張らなくちゃ”と思えるように、気持ちを切り替えて行けたらいいね。」
- 「そんな風に少しずつ思えるようになれないかな?」
という私へのアドバイスも・・・。
更に
- 「この1年半の鳥さんの介護は、うず惚れさん自身のうつ病や自律神経失調症で昼夜逆転・不規則な生活リズムがずっと続いている中で、それでも鳥さん達の決まった時間の介護があったからこそ、無理にでも起きてお世話をして、その時に自分もついでに起きて食事を摂り・薬を飲み・ほんの少しの時間でも寝たきりになる事無く起きていられる、ある程度決まった生活リズムを送る事が出来る貴重なきっかけ(起きる理由)だったんだね。」
- 「 「介護しなくちゃ」「私が補助しなくちゃ」と頑張って起きていた時間は、
時にはなかなか起きられなくて辛く感じた時もあったと思うけれど、「鳥が頑張っているから。」「生きていてくれるなら」と起きる事が出来たんだよね。」
- 「その不規則ながらもわずかに定期的に決まった事をする理由が無くなってしまった〜と考えて寝たきりにならないで、今度は自分を治す時間と気持ちを切り替えて行けるようになれたらまた身体も元に戻れるようになるよ。」
- 「今度は鳥さんを介護する為に必ず起きていた時間を、”自分の為”に起きて食事を摂り・食後の薬を飲み・新聞を読むでもいいし起きている時間を変わらず続ける時間と考えて、少しでもこれまでのリズムのある生活を続けて行く事が出来るようになるといいね。」
- 「まだ2羽鳥さんがいるんだったら、なおさら倒れる訳に行かないじゃない?」
- 「もちろん直ぐには無理だと思うよ。だから毎日が無理なら1日置き・2日置きとか、ゆっくり心の整理をしつつ戻していけばいいよ。」
- 余談=「体調が心配だから血液検査だけして貰おうか。」(苦笑)
・・・とまで言って下さったのです。
私は鳥がいなくなった空虚感だけに頭も気持ちも行っていて、そんな風に考えた事はありませんでした。
言われてみれば確かに、鳥達のお世話は時には体が怠くて辛く思える時もありましたが、それでも頑張って起きて・自分も食事を摂って薬を飲んで〜。
決まった食事や服用時間を過ごしていたんですよね・・・。
鳥達がいなければここまでする事は出来なかったと思います。
診察が終わり隣にある薬局でお薬を貰う時も、いつも薬をくれる馴染みのある薬剤師さんが(最近はあまり見かけていなかったのですが)今回もはおられ、私の薬の処方をして下さいました。
「うず惚れさんがこんなに遅い時間に来るのって珍しいね。」「最近はいつも早い時間帯だったからなかなか顔を見れなかったからどうしているかな?って思っていたよ。」と話しかけてくれました。
その時も思わず先生に話した事と同じ事を話してしまいました^^;。
すると薬剤師さんも
- 「僕もインコ飼っているから分かるよ。」
- 「今は皆亡くなってしまってコザクラしかいないんだけど。コザクラって知ってる?」
- 「うず惚れさんの辛い気持ちはよく分かるけれど、鳥さんのおかげで今日まで長い年月をかけて少しずつ症状が良くなって来たじゃない?」
- 「病気は悪化するのは直ぐだけれど、回復させるには凄く時間がかかるんだよ。」
- 「うず惚れさんも鳥さんの介護を始めてから、薬も定期的に飲むようになって、大分体調が安定して来たでしょう?」
- 「これをまた元の悪い状態に戻してしまったら、また同じ期間をかけて直さなければいけなくなってしまうよ。それは鳥さんも悲しいんじゃないかな?」
- 「今度は自分の病気を治す為に、その時間を使えるようになれると良いよね。」
- 「まだいる2羽もうず惚れさんを頼りにしていると思うよ。」
・・・と、薬剤師さんらしくない(と言ったら失礼ですが)慰めと励ましの言葉をかけて下さいました。
忙しいのに。
薬の事とは何も関係ないのに。
本当は聞かなくても、適当に薬の事でもアドバイスするだけでも良いのに。
お忙しい中先生や薬剤師さんには申し訳無かったですが、勇気を出して話して良かったと思いました。
お蔭で別な考え方もある事を教えられ、気持ちを色々な考え方で前向きに切り替える事が出来るんだと気付かされました。
そうして何よりも、私にとって鳥達がどれほど大切で闘病の力になっていたのかも・・・。
私は自身も病気の中、「鳥達の介護をして少しでも助けてあげたい。楽にしてあげたい。」と思うばかりでしたが、そうでは無くて逆に私も鳥達に闘病=生活のリズムと取り戻す助けをして貰っていたのだと気付かされました。
私も色々な病気を発症した時からこれまで31羽看取って来て、なかなか直ぐに気持ちを切り替える事が出来ず、病状も悪化したり良くなったりを繰り返したりしてきましたが、その沢山の鳥達にいつも支えられていたんですね・・・。
確かにまだ高齢の鳥さんが2羽います。
毎日のお世話を待っています。
こんな寝たり通院ばかりの私ですが、帰りを待ってくれている愛しし子達です。
その子達にも支えられているんですよね。
まだ先生の言うとおり直ぐに思いを切り替える事は出来ませんが、何かヒントを頂いたような気がします。
こういう何気ない事を気軽に話せるからこそ、今のかかりつけ医から別の先生に変える事が出来ないのも事実です(^^ゞ。
心療内科の担当医に、先月1羽鳥さんが亡くなった事を思い切って話しをしましたが、「鳥をどうやって介護するのか」などを聞くだけで、内科医のような言葉をかけられたりする事はありませんでした。
いつもの事ですが聞くだけ聞いて特に何も言わず・アドバイスもされず、「じゃあまた1ヶ月後に〜」と言われて終わるだけです。
何を話しても無駄だと、よほどの事が無い限り話したりしませんが、鳥が亡くなった時だけはさすがに頼ってみたのですが・・・(-_-;)。
心療内科医ではさんざん医師を替えて欲しいとお願いしたのですが、どの医師にも「薬の処方理由が分からない」「引継ぎするのが難しい」等々の理由で替えて貰う事も出来ません。
そういう状況の中でも何とか耐えて(?)行けるのはかかりつけの内科医がいるからです。
心療内科の担当医よりも話を聞いてくれてアドバイスもしてくれるので、私には心療内科の医師・・・は無理だとしても、アドバイザー・カウンセラーのように思えているので、今の状態まで回復する事が出来たのだと思います。
医師との信頼関係は、薬よりも何よりも大切な治療法ですね。
余談ですが・・・。
その数日後、今度は肝心の心療内科の定期診察に行ってきました。
1ヶ月ほど前に鳥が亡くなった時は「鳥の介護ってどういうことするの?」「どんはお世話するの?」「そんなに生きるの?」という事ばかり聞かれ、慰めとなるような事は何も聞かれなかった失望の診察でしたが・・・。
今回再度新たに1羽亡くなった事をダメ元で告げると、「それはまぁ、続けてで辛かったでしょうねぇ。」位は言って下さいました^^;。
そうして内科医ほど具体的ではませんでしたが、「何か代わりになる目標や目的を見つけると、また良いのでしょうけれどねぇ・・・。」と珍しくアドバイスもしてくれました。
さすがにあまりに落ち込んでいるので「これはいかん!!」と思ったのかも知れないですね^^;。